「台湾」
と聞いて、あなたは最初に何を思い浮かべますか。
千と千尋の神隠しのモデルと言われている「九份」。
台ホレ#2でもご紹介した「夜市」。
熱々の湯気が立つ「小籠包」。
はたまた、くりくりお目目の色白「台湾美女」。
それぞれ各々の「台湾にホレたワケ」、「ホレそうなワケ」がおありだろうが、
僕が最初に思い浮かべるのは「高雄の輝くマンゴー」だ。
食べずとも、嗅がずともわかる、新鮮なヤツや。
蛍光灯の光を反射しすぎて、マンゴー自身が発光してると錯覚を起こしてしまう。
マンゴーを口入れると、甘さがふわっと広がり一瞬で消えてしまう。
氷も「ガリガリ」というより、「さらさら」と喉元へ流れていく。
高雄の暑さとのコントラストで、氷の冷たさがその美味しさを際立てる。
うまいというか、「幸せえ‥‥」ってなる。
このマンゴーかき氷は、台北では食べられない。
食べられるかもしれないが、少なくとも僕はこれに勝るマンゴーかき氷を台北、いや、人生において口にしたことはなかった。
しかも、このマンゴーかき氷、決して高級店のものではない。
「渡船頭海之冰」という有名店ではあるが、一番小さなサイズ(少ないとは言ってない)で90台湾元。日本円にして400円弱。
「海之冰」が世界的チェーンになれば、きっと地球から争い事はなくなる。
そう思わされるくらいこのマンゴーかき氷はうまい。
高雄に行かれる方はぜひ食べて欲しい。
少々マンゴーかき氷について熱く語りすぎてしまったが、このマンゴーかき氷には果汁だけでなく、高雄の良さが凝縮されている。
高雄の照りつける太陽、その暑さの中で食べる冷たいデザート、そしてその安さ。
「ああ、また高雄に行きたい。」
僕はこのかき氷の写真を見るといつも「タカオシック」に陥ってしまう。
そして、「台湾に来る前の自分が思い描いていた台湾」を感じることができる。
というのも、
台湾にまだ行ったことのない人の「台湾のイメージ」に近いのは、北部より南部だと思う。
常夏!青い空!美しい海!安い!うまいメシ!
もちろん、台北にも当てはまるのだけれども、僕はそれらの言葉を聞いた時には台湾南部を思い浮かべる。
おそらく台湾に暮らしたことのある方には僕の言いたいことは伝わると思う。
北部で台湾を知り、南部で台湾を感じる。
そんな印象を僕は持っている。
台湾に行きたいと思っている方は台北だけではなく、ぜひ台湾南部にも足を運んで、台湾を「感じて」みてほしいし、
すでに台北で台湾を「知った」方も台湾南部に行っていただけたら、僕の言っていることに共感いただけると思う。
本当にいいよ、高雄。
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